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2012年9月

現況の懸念に追加して

日中経済の低調は覚悟しないとなりません。あちらからの経済的な宣戦は直ぐに始まることも想定し、私達もあちらが言う「報復処置」の覚悟はしないとなりません。
やはり中国へ進出した日本企業のリスクは必至です。既に現地で営む日本企業が投資したものの返還に際し差し止め制限を喰らうことは想定できるでしょう。
例えば、製品・半製品等の物品の国外持ち出しや流通停止、或いは保証金関連の銀行保証金台帳制度(加工貿易)、三項基金(準備基金・企業発展基金・従業員奨励福利基金)、土地使用権などを積み立ててきた資金の凍結もあり得るのでしょう。

今後の日本政府がとるべき日本外交と中国対策について(私見)。

日米関係:
日米で対等な防衛協定を目指し、日米新安全保障政策を確立する。
日米軍事同盟を前提に協議を初め、日韓関係の仲裁役に米国へ依頼し、行く行くは日米韓対中包囲網の協定づくりを目指す。

アジア関係:
韓国とは政権が代わるまで竹島については棚上げさせ、韓国が抱える黄海での中国との領有権争いを引き合いに領土問題については共同して取り組む。経済・文化交流を重視させ、経済面でも日韓貿易連携を図り、対中協同戦線を目指す。
ASEANの各国と個別に協議を開始し、国連との歩調を取り「新アジア共栄圏」の締結を目指す。新アジア共栄圏の警察的役割の一部を欧米にも後方支援として依頼する。
新国際連合構想への働きかけ、「良識ある国連のあり方」を打ち出す。

経済外交戦略:
国連や国際世論への働きかけ、中国民主化へのあらゆる対策(情報戦略)。通貨切り上げへの国際的な圧力。

尖閣諸島防衛戦略と課題:
早期な漁業・航行施設建設
海洋調査のための常駐施設建設
海上保安権の強化(正当防衛と予想される有事に際し武力での威嚇や対抗の許可)
海兵隊の設立
海上自衛権の強化
ICJへの提訴
国際法と国内法の互換整備
欧米とアジアの他国間による新エネルギー条約締結(尖閣諸島周辺の海洋資源開発の技術提携も含む)

以上、未々色々と検討課題はありますが、外交防衛戦略を粛々と進めなければなりません。

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現況について

軟弱外交には反対です!
日本から北京へ出向き、日本側からの一方的な柔軟姿勢で望むのは今の段階では早いです。これでは更に後手に回るだけです。

先に国内法の整備を早期にやっていくことを与野党に願います。
一日も早く臨時国会を開催し、先ず①国内問題の懸案事項を超短期間で解決させ、政局にしないこと。(赤字国債特例法と衆議院選挙制度改革法)
②本題の日米関係改善と集団的自衛権の不備を補い、③領海の定義と海上保安権、水際の自衛権についての追加法整備。更に与野党の協議の中心には④経済的リスクと対話的外交のあらゆる方法論を協議すること。
そして重要なのは、⑤水面下での協議に徹底し、経済制裁の対策と効果、最悪の武力衝突時の段階的ケーススタディを内々で検討していくことをやってのけて頂きたい。

有事が起こってからでは間違いなく間に合わず、これらはオールジャパンでやるしかありません。「自民党が政権を握ったら」とかタラレバの話は要りません。付け入られる隙は絶対に見せてはなりません。中国のみならず、韓露も追従して同時に軍事圧力を掛けてこないとは言いきれません。
党利党略にかまけていると取り返しの付かない事態に成りかねない緊急時であります。
この国内政治問題は、特に国民有識者の潜在的懸念であると私は認識しております。



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安倍晋三自民党総裁選候補について

只今、報道ステーションでの安倍晋三元総理の会見を視聴していました。
結論から申し上げると、もし私が自民党員であったらば安倍晋三氏を応援します。
私が以前から世間で主張してきたことと重なって発言されておりました。
特に、領土問題や原発対応、デフレ脱却優先論について、考え方は殆ど一致しています。
加えて主張して頂くならば「国家の自立は・・・個人の自立から」という内容が盛り込まれたらば最高です。
複雑な思いですが、素晴らしいと思いました!

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今の政局について

私の直感的な思いですが、野田総理は来年の通常国会中盤3月頃まで解散しないんではないでしょうか。恐らく来年度予算を衆議院を通過させるまではやらない予感がしてきました。

やまは秋の臨時国会での赤字国債特例法案(今年度残金が11月頃で切れてしまうため)において次期自民党総裁とのやり取りを如何に乗り切るかだと思います。
日々の行政権を止めてしまうとして、自民党を悪者に仕立て挙げ、衆議院制度改革法を盾に来年度予算まで押し通そうとするでしょう。
根拠は、野田さんに毎年総理が代わるという外交的問題意識が強く、またご祝儀的な高支持率中の自民党新総裁の下で総選挙はやりたくないという民主党内の声に配慮もするでしょう。
そして、野田外交の進捗状況は中途半端な時期と読み取ることができ、再政権交代にはタイミングを逸していると考えていることでしょう。(私としては、野田政権の外交方針には意義ありです)
更に野田さんが次に掲げる経済政策で一定の評価を得られるまでと自民党の再びの公共事業路線を対峙させる戦略(支持率浮揚を狙う)に時間を要することと考えます。
野田政権は意外にしぶといと思います。

私は、秋の総選挙の可能性は50%程もないと思っています。やはり政治は予測を覆すところから一発逆転を狙う傾向があります。何だか麻生政権が誕生した4年前と環境が似ているようにも思います。

でも予測が外れ、もし解散に成ったらなったでそのための準備は日々粛々と進めております。

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憲法と教育

憲法と教育
憲法と教育

九月の「新しい憲法をつくる研究会」に出席してきました。今回のテーマは"憲法と教育"という極めて難しい課題でした。

よく巷で「今の時代は教育が悪い!」という人も結構耳にします。でも実は教育を政治問題に当てはめることの意味は大変奥深いことで、一口に教育といっても広範囲になります。大別すると、①国民各人の自覚や②社会権の教育制度と、③教育内容のカリキュラムとでは違うんですね。
①は歴史的・伝統的精神の認識や愛国心等、②は勉強の機会均衡や教育費支援等、③は各科目の選択や授業内容等は異なります。
①②は政治で決めて法律の明文化も可能ですが、③は教育権の基本は独立した思想を政治が特定してはなりません。自由権に反するからです。

勉強会の中身は濃く難しい課題が多かったのですが以下に簡単にまとめて申し上げます。

憲法に明記するための国家の本質とする(国旗国歌等を含む)日本人としての象徴的精神を盛り込むべきです。

一方で、一般意志による国民教育について日本人の自覚がなければなりません。かつての教育勅語のような思想的心得は政治が教育宣言として国民一人ひとりの根底に残るよう任意で受け入れてもらうようにするしかありません。例えば現代版教育勅語を設け、写経のように子供たちがその心得を各々で覚え、それを各地方の教育機関のレベルでそのプログラムを選択していくという方法があります。
そしてもう一つの具体例に義務教育・高等教育において近・現代史を積極的にちゃんと教えてこなかったことが問題点です。特に現代史の明治維新から第二次大戦を経て現在までの出来事を優先的に学んでもらうことが重要です。これが曖昧だから日本人が国際人として海外に出たときにアイデンティティーが低く、ハッキリと主張ができずに閉鎖的で意志が伝わり難いところです。自国の歴史的認識が曖昧では何を背景に己の存在感を強調して国際社会の場で語るのか難しくなります。個々のレベルで近・現代史をしっかりと知識にもち合わせ、日本人の誰もが共有した認識をもっていて、これが浸透してくることにより初めて海外での日本人の評価が変わってくると思います。最近では英語教育に重点を置いていますが、この歴史教育をセットでもっていないと国際人としては認められません。
さて、ここの部分を如何に大題目に載せ、事実に基づく的確な歴史を誰が正し、これを啓蒙していくかという課題があります。
教育の独立性から、この部分に対して世論を形成していかねばなりません。これも政治の宣言によって行うべきです。包括的に国民的課題にして各地方の教育機関が受け入れる体制を作っていかねばなりません。
ただこの教育機関のイニシアチブの争いが多く、上記で示した②の制度改革による「社会権としての教育規定」を正していくしかありません。学校教育の目的設定を国会が定め、行政権で教育内容を薦めることが有効になってくると思います。

教育委員会や日本教育者組合等の抵抗に屈せず取り組まねばなりません。
次回に向け、早急にこの壁に対する考え方をまとめようと思います。

※本会は岸伸介元総理が創設し初代理事長に私の祖父の植竹春彦が就任していた由緒ある勉強会です。写真掲載は参考までに。

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街頭演説開始

昨日は小山ハーベストウォーク入口の交差点のところで街頭演説を行い、下記の課題について持論を述べさせていただきました。

・ 現在の外交問題

・ これからの産業創造

・ 国家の統治システムのあり方

・ 原発問題と新エネ開発

Gaitou

妻を連れて交通量の多いこの場所で夕方3時半過ぎから行い、45分くらいたった頃、ハーベストウォークの警備員の方が来て、街頭演説を止めてくださいと通達されてしまいました。ハーベストウォークの敷地内で行っている訳ではなく、強制的に止めさせる権利はないものの、私も考慮して途中で止めることに致しました。
私も奮闘しながら訴えていて、通りゆく車の中から声援を送ってくださる方も多くおり、少々演説に熱が入ってきた頃だったので、とても残念な思いでした。
でも挫けず、また何処かでゲリラ的に街頭演説を行います!

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